9.治療が終わってから
治療が終わっても
治療が終わっても がんを経験したことは、健康管理や家族、周囲の人との関わりなど、その後の人生や生活に影響をもたらします。
治療後、主体的に試みていること・努力していること
がんの経験のあるAYA世代が、経験のない AYA世代より劣っている項目はありませんでした。とくに、「栄養管理をする・考える」「社会活動に参加する」 「通院・服薬の管理をする」「困難や悩みを対処する」ことについては、がんを経験したAYA世代の方が意識的に行動していました。
自分の事は自分で…そのお手伝いをします
看護師
医師はもちろんですが、病気のことや受けてきた治療のこと、これからの健康管理など、知りたいことの相談は看護師が頼りになります。
相談支援センター
相談員が、制度や地域の病院の情報、生活していくための様々な側面からのお手伝いをします。
患者会・支援団体
同じ経験のある人の話も今後の自分の生活を考えるときには有用です。ツール(アプリなど)や情報を得ることもできます。
周囲の人に自分の状況を説明する
社会生活を送る上で、周囲の人に自分の状況を説明することは大切だと思いますか? 多くの人たちは、病名や治療歴は第三者へ説明することができていました。
「現在や今後起こりうる後遺症・晩期合併症」についての説明が出来る人は半分程度しかいませんでした。そして、「周りの人に配慮してほしいこと」、「生活上・仕事上で自身ができること、できないこと(苦手なこと)」を第三者へ伝えられない人が多くいました。
自立した大人になる
がん経験の有無にかかわらず、この世代は自立した大人になりつつも、まだ親の存在は大きいようです。
がんを経験していないAYA世代に聞きました
がんを経験していない同世代の人たちは、何かできることがあればしたいと思いながらも、どうしたらいいのかわからないでいるようです。自分から、手伝って欲しいこと、自分でできることなどを伝えていくことで、周りの人も不必要な遠慮がなくなり、スムーズなコミュニケーションが取れるようになるのかもしれません。