3.AYA世代の悩み

AYA世代の共通の悩み

AYA世代の共通の悩みは「今後の自分の将来のこと」。病気を経験しなくても、将来のことの不安がいっぱいなのです。病気を経験したら、もっと不安になるのは当然のことです。

がんを経験したAYA世代の年代別の悩み

どの年代も自分の将来は1番大きな悩みです。そんな中で、高校生や大学生は、学校のことが治療中の大きな課題となり、働く年代の方にとっては仕事が大きな課題となることがわかります。

また、新たな家族を築き始めている人にとっては、子どもを持つこと(不妊・生殖医療のこと)や自分の家族の将来が、大きな悩みとなっています。

治療中の悩み・治療が終わってからの悩み

治療中は「診断・治療のこと」「不妊治療や生殖機能に関する問題」「家族の将来」が悩みとして多く挙げられていました。そして、治療が終わった後の悩みは「セックスのこと」「不妊治療や生殖機能に関する問題」が多く、治療中に比べて「後遺症・合併症のこと」「体力の維持・または運動すること」「自分らしさ」「年齢に適した治療環境」に悩みが変わってくる傾向がありました。

入院中の病棟環境の困りごと

15〜19歳は、圧倒的に「食事が合わない」ことに困っていて、次いで「web環境がない」「消灯時間が早い」など普段の生活環境と異なる入院生活の居心地の悪さが上位に挙げられていました。成人病棟に入院することが多い20歳以上は、「同世代の人がいない」が困りごとの上位に入ってきています。

情報が欲しい時・相談したいとき

国立がん研究センターがん情報サービス
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がん相談支援センター
全国434施設のがん診療連携拠点病院にがん相談支援センターがあります。制度紹介や、今後の生活を一緒に考えます。患者会の情報などもあります。