5.学校のこと
治療中の学校生活はどうしていた?
治療をしながら学業を継続していた人と、したくてもできなかった人は、ほぼ同じ割合でした。
学業を継続したいができていない理由
出来なかった理由の上位は、「通院や治療のための学習の時間の確保が難しい」「健康や体力に自信がない」でした。
学業を継続できない、継続したくないと回答した方
「継続できない」、「継続したくない」という人の多くは休学や退学をしています。特に短大・大学・専門学校生は高校生に比べるとその割合がとても高いです。
学業についての相談
高校生に比べると短大・大学・専門学校生は学業について相談していない人が多くいました。
休学や退学を決める前に相談をしてみよう
病院内や学校、いろいろなところに相談に乗ってくれる人はいます。情報が欲しい時・相談したいとき、まずは相談をしてみましょう。
親御さんや在籍している高校の先生ともよく相談して、病院の相談支援センターの相談員やスクールカウンセラーも一緒に、どうしたいのか、どんな方法があるのかをみんなで考えていきましょう。
高校生は、ICT(※)を活用するなどして、入院中・治療中の高校生の教育支援の取り組みが全国で始まっています。短大・大学・専門学校生は学生相談室などを活用するのもいいでしょう。入院中で連絡ができないときは、病院の相談員が力になれます。
※「Information and Communication Technology」の略。
いろいろ相談したいときは
相談先は病院や学校、それ以外にもたくさんあります。「わたしにフィットするところ」を探して相談してみましょう。
がん相談支援センター
全国のがん診療連携拠点病院にいます。院内外の患者さんの相談に対応します。
支援団体・患者会
情報や相談先の紹介や、同じ経験をした仲間にも出会えます。
病院
医師、看護師、心理士、ソーシャルワーカー、相談支援センター、ボランティアなどにも相談するといいでしょう。
特別支援学校高等学校
院内に設置されている病院もありますが、院外の特別支援学校高等学校から教員が病院や自宅に訪問し、教育を受けることができます。病院内に小中学校しか無い場合でも、学業の継続の相談を受けることができます。
高等学校
担任の先生だけではなく、校長、教頭、スクールカウンセラー/スクールソーシャルワーカーなどにも相談するといいでしょう。
短大・大学・専門学校
学生相談室が学業と治療の両立、復学の時の相談にも乗ってくれます。
教育委員会
進学の時など困った時の教育全般の相談に乗ってくれます。