一緒に知ろう「AYA」のこと

一緒に知ろう「AYA」のこと

一緒に知ろう「AYA」のことは、2018年2月に一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会が発行したAYA世代がん患者家族向け冊子「AYA(アヤ)」の内容をWebサイト用に再編集したものです。

はじめに

AYA世代と言う言葉をご存知でしょうか?人生の中で、最も夢と希望を抱いていて奮闘している思春期(Adolescent)から若年成人(Young Adult)たちがこう呼ばれています。

この時期に経験するがん体験は、小児期や成人期に体験する場合とは異なる意味を含んでいます。

未熟な自分に向き合い、他者からの影響を吟味しながら新しい価値観として取り込み、自己を大きく変容させて、集団での責任を果たす実践を積み重ねようと努力している時でしょう。だから、どんな将来も描ける未来がある一方で、非常に不安定な時期と言えます。

そんな渦中に突然降りかかってくるがん体験は、全く受け入れ難く、非常に理不尽に感じるものです。仲間と語り、言葉はなくとも行動を共にする中で成熟していくこの時期に、行動が制限され、出会いも少なくなります。

がん体験者ゆえの孤立を感じるAYA世代のみなさんが、一人でないと感じていただけることを願ってこの冊子を作成しました。がん体験をした全国AYA世代(とその側にいる方たち)の声(※)をここで紹介しています。情報を知るだけでも納得ができたり、誰かに相談するきかっけが持てるなど、次の一歩につながることを祈っています

※この冊子は、平成27〜29年厚生労働科学研究「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」(堀部班)の全国調査を元に(その研究費で)作成しています。冊子の中の調査結果は、がんを経験したAYA世代349人とがんを経験していないAYA世代200人、がんを経験したAYA世代のきょうだい38人と親80人の声です。

もくじ

1.AYA世代とは
2.AYA世代のがん
3.AYA世代の悩み
4.友達、恋人、家族のこと
5.学校のこと
6.仕事のこと
7.性と生殖のこと
8.お金のこと
9.治療が終わってから
10.家族、きょうだいの悩み
11.情報サイトや相談窓口

AYA世代がん患者家族向け冊子「AYA」

2018年2月12日 初版
2018年3月12日 2刷
2019年11月12日 改訂第1版

発行
一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会

製作・編集
平成27-29年度厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)
「総合的な思春期・若年成人(AYA)世代のがん対策のあり方に関する研究」(研究代表者 堀部敬三)

本冊子についてのお問い合わせ
一般社団法人AYA がんの医療と支援のあり方研究会
https://aya-ken.jp/

公益財団法人 がんの子どもを守る会
http://www.ccaj-found.or.jp/

デザイン 幅雅臣  印刷 ダイコー印刷株式会社

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※ダウンロード版は無料です。冊子のご購入はAYA研事務局(office@aya-ken.jp)までお申し込みをお願いいたします。定価:200円/冊(送料別途請求)